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一年の締めくくりには、正確な時刻管理を。

何かと慌しい12月。もう今年もあと少しとなりました。
早いもので、今年もあっという間だったな、という感覚があります。反対に、それだけ充実していたのだから、長かったな、とも思えます。人が感じる「時」は、ずいぶんいい加減なものです。でも、人は「時」を感じる能力、すなわち、記憶と予知の感覚が根づいていて自分の人生を過去・現在・未来の座標にあてはめる感覚をもっているという点で、他の動物と違った歴史を歩んできたのだそうです。

天文によって「時」が発見されて以来、「時」の計測方法はどんどん進化して、現在ではほとんど狂いのない原子時計時間になっています。
いまや私たちの生活は、正確に「時」を教えてくれるものがないと成り立ちません。目覚まし時計、腕時計、家電製品や携帯電話、PC内蔵時計など、身の回りには数多くの時計がありますが、あなたはどの時計を一番よく見ていますか?
オフィスで働く人の多くは、PCに表示される「時計」を一番よく見ているのではないでしょうか。

でもこのPC内蔵時計はとても狂いやすいのです。

Windowsなどで動作するOSは計時機能を持っていて稼働中はこれによって時刻情報を生成しています(→これをシステムクロックといいます)。
PCの電源が入っていないときは内蔵電池とRTC(Real Time Clock)という部品で時刻情報を保持しています(→これをハードウェアクロックといいます)。
OSは起動するときにRTCからハードウェアクロックを読み出してシステムクロックを設定するので、PCの電源を切っても時刻情報は保持されますが、RTCの精度はそれほど高くなく、周囲の温度変化の影響を受けやすいため、ハードウェアクロックは狂いやすく数日の間に分単位でずれてしまう場合もあります。

たかがPC時計と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、PC時計がずれていると、メール送受信の表示時間が実際と前後してしまったり、障害時にログを突合せようとしたら困難だったり、共有ファイル更新のタイムスタンプが誤っていて間違った上書きをしてしまったり。
実はとても重要な役割を持っています。

あなたのPC時計は合っていますか?

独立行政法人情報通信研究機構のページにアクセスして、あなたのPC内蔵時計と日本標準時を比べてみてください。管理されていなければおそらく少しずれているでしょう。
PC内蔵時計はこまめに調整する必要があるのです。

企業では通常サーバで管理されていると思いますが、そうでない場合は調整する必要があります。
手動で行ってもOKですが、Windouws XP、Mac (OSX 以降)の場合は、調整システムが初めから搭載されていますので、画面上で公開されているNTPサーバへの接続を設定すると自動的にPC内蔵時計を調整するようになります。また、時刻を調整するためのソフトウェアもあります。

正確な時刻にセットして、気持ちの良い新年を迎えませんか。

ISCグループ グループリーダー 福田 彩