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ボットウイルスへの対策

前回は、ボットウイルスという非常にやっかいな悪性プログラムについてご説明しました。
ボットウイルスの怖さは、感染しても目に見える特別な症状が現れないことが多く感染に気付きにくいこと、そして、非常に多くの亜種(最初に発見されたウイルスを元に被害や動きが変化したもの)が存在していて対策が難しいことにありました。今回はそのボットウイルスへの対策についてお伝えします。

◆対策1:ウイルス対策ソフト
ウイルス対策ソフトをインストールし常に最新のウイルス定義ファイルを適用しておくこと(毎日更新すること)は対策の基本となります。しかし、これで感染を100%ブロックできるわけではないということも忘れてはなりません。新種のウイルスへの対応は数日~数週間のタイムラグが生じることもあります。ウイルス感染のリスクをできる限り抑えボットに感染しないために、以下の対策を並行して行うことが重要です。

◆対策2:コンピュータを最新の状態に
OSやソフトウェアには「セキュリティホール(ぜい弱性)」と呼ばれるシステム上の欠陥や仕様上の問題点が発見されることがあります。このセキュリティホール(ぜい弱性)によってウイルスに感染したり、コンピュータが悪用されたりする場合が多くありますので、ウイルス対策ソフトを入れているからといってそのまま放置しているのは危険です。こうしたセキュリティホールに対しては、各製品の開発元から修正プログラムが公開されます。特に、ボットのセキュリティホール(ぜい弱性)攻撃で狙われやすいWindowsでは、「Microsoft Update (Windows Update)」を最低でも毎月必ず実施するようにしてください。 また、最近ではPDFビューワー「Adobe Acrobat」、ワープロソフト「一太郎」、圧縮・解凍ソフト「+Lhaca」、音楽管理ソフト「iTunes」などのアプリケーションのセキュリティホール(ぜい弱性)を狙ったものも確認されていますので、利用しているアプリケーションを最新の状態に保つことも必要です。

◆対策3:メールに注意する
よく言われていることですが、見知らぬメールの添付ファイルを安易に開かないでください。画像や文書を装った実行形式のファイルも存在するため、ファイルの種別だけで安全性を判断することはできません。また、HTMLメールといわれるホームページを見ているかのように見えるメールは、その機能を悪用して、HTMLメールを開いただけ、あるいはプレビューしただけで感染する場合もありますので、特に注意が必要です。

◆対策4:パーソナルファイアウォール
最近のOSやウイルス対策ソフトウェアには、パーソナルファイアウォール機能を備えたものが多くあります。パーソナルファイアウォール機能を利用することによって、コンピュータに対する意図しない通信を検出・遮断することができます。

◆対策5:ブロードバンドルータ
ブロードバンドルータには、外部からの感染攻撃を防いでくれるNATという機能があります。これを介してインターネットに接続することで、感染しにくい環境を構築することができます。

なぁんだ、と思われた方、そうなんです。常に言われている対策が基本です。でも、すべてを完璧に行えていると自信を持って言えますか?自分が加害者になってしまうこともあると肝に銘じ、もう一度自分のコンピュータの対策を確認してみてください。

ISCグループ グループリーダー 福田 彩