チーム力
私たちコンサルタントの経験を皆さまの事業に役立てていただこうという思いで始めた
連載の3回目です。前回は、私たちが日頃重要性を感じているテーマのうちの
「問題解決に向かう強い意志」について紹介しました。
今回は、「チーム力」についてです。
今、チームと言えば、WBC連覇を果たした侍ジャパンが一番のお手本でしょうか。
複数人で行うスポーツのチームは、実に機能的です。各人の役割から意思伝達の
方法、個々人の動きの細部に渡るまで、ルールがあり、練習でそれを学習します。
習熟したチームになれば、そうやって機能的にまとめられた中にあっても、メンバー
それぞれの個性や特質が発揮され、より応用力のある組織になっています。
会社の仕事もまた、1人で完結できるものはありません。
たとえ1日中パソコンと睨めっこしている仕事であっても、上司・部下・同僚、協力会社
や出入りの業者さん、取引先、お客様…必ず他者そして他社とつながっています。
その1つ1つの側面を取り出せば、そこにはチームといえるつながりがあります。
もちろん、明確にプロジェクトチームが組まれることもあるでしょう。
スポーツのチームと同様に、私たちのチームにも成長段階があります。
そんなチームの成長を、4つの段階で捉えた「タックマン・モデル」というものが
あります。(心理学者のタックマンが唱えたモデル。Adjourning[散会]まで入れると
5段階。)
1.Forming(形成):
メンバーはお互いのことを知らない。また目的等を共有せず模索している状態。
2.Storming(葛藤・混乱):
目的、各自の役割と責任等について意見を発するようになり対立が生まれる。
3.Norming(統一・規範化):
行動規範が確立。他人の考え方を受容し、目的、役割期待等が一致しチーム内の
関係性が安定する。
4.Performing(機能・実績):
チームに結束力と一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けられる。
チームとは、結成されただけでは機能しません。チームは形成後、混乱を経て、
期待された機能を果たすようになります。「2」の葛藤は避けたいところですが、
これを避けてはチームは統一されず、有効に機能しません。私の経験上、和を
重んじる日本人の特質のためか、そのままではなかなか「2」の葛藤に進めない
チームが多くあります。一見、安定した関係に見えますが、お互いを様子見した
まま半年…1年…そして成果を出さないまま解散…ということになります。
チーム作り(チーム・ビルディング)の上で重要なことは、混乱期を避けずに
どれだけ早く経験して通過し、統一していくかにあります。早く通過すればする
だけ、成果を出す期間が長くなるのです。
そのために、コンサルタントはそれぞれ独自の法則や手法を持っているものです。
次回は、チームの形成期~葛藤・混乱期について考えてみます。
ISCグループ グループリーダー 福田 彩
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