チーム形成 ~自己紹介~
私たちコンサルタントの経験を皆さまの事業に役立てていただこうという思いで始めた連載の4回目です。
前回は、私たちが日頃重要性を感じているテーマのうちの「チーム力」について、タックマンのチームビルディンモデルをご紹介してチームにも成長段階があることをお伝えしました。
今回から、その成長段階(形成 ⇒ 葛藤・混乱 ⇒ 統一・規範化 ⇒ 機能・実績)に沿ってお話を進めてみます。
さて、チームの始まりにはいろいろな形があります。一番分かりやすいのは、なんらかのプロジェクトチームの結成が宣言され、見ず知らずのメンバーが招集される場合。あるいは、明確な意図をもって行われた人事異動や、新たな会議体の構成。大企業では日常的にあることです。そのようなケースでは、必ずメンバーの自己紹介から始まることでしょう。この自己紹介が、チームビルディングの最初のステップです。お互いを知ることから始まるのです。
そう。共にランチに出かけたり、飲みにいったり、皆さん、自然とチーム形成の最初のプロセスを実行しているはずです。ですので、ここでは、食事や飲みに頼らない方法をご紹介します。
私たちコンサルタントがお邪魔するチームでは、最初の自己紹介のタイミングを特に大切にしています。このタイミングで、いかに早く深くお互いを知ってもらうことができるか…それが、次のプロセスへ進む速度の鍵を握っています。
よって、名前と部署を名乗るだけの自己紹介では足りません。お互いに関心を持つことが重要になりますので、口数の少ないときには、趣味や週末の過ごし方について尋ねたり、自分の話を持出したりして、会話が弾むよう楽しい雰囲気作りのお手伝いをします。ただ、それだけではコンサルタントの役割としては物足りないですよね。
チームの目的を早く有効に実現するには、その目的に近いテーマで、お互いの考え方を理解する必要があります。そこで私たちは、自己紹介の際にには、これまでの経歴やそのチームで実現したいこと、チーム内で自分が果たしたい役割、問題だと感じていること等について、こちらから質問していきます。ただし、このタイミングではまだ楽しく理解し合うことがポイント。拗れそうな話題には深入りしません。また、個人の考え方を否定することや、議論しあうこともタブーにしておきます。
効果的な自己紹介の時間が取れれば、次の回には、メンバーそれぞれが様々な思いをめぐらせて集まってくれます。
ただ、こういった分かりやすいケースは大企業では日常的なことですが、比較的規模の小さい会社では、あまりあることではありません。
それでもよく観察してみれば「いつもと同じメンバーなんだけれど、新しいことを始めた」とか、「メンバーは同じでも新たな会議を設けた」と意識をもってもらうこともできるでしょう。そういうときがチャンスです。同じメンバーでも、改めて自己紹介をしてみましょう。もちろん名前と部署だけでは意味がありません。各自の想いを表明してください。変化が起こりますよ!
ISCグループ グループリーダー 福田 彩
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