トップページコラム>資金の創出を行う その2

コラム詳細

資金の創出を行う その2

 前回のコラムにおいて、業況が悪化した企業は、資金の創出を行うために回収の
タイミングを早め、支払の見直しを行い、さらなる事業の効率化を目指すことが必要
になる、とお伝えしました。
 今回は、このうちの“回収のタイミング早期化”の具体的な方法をお伝えいたします。


1.まずは売掛金の回収率のチェック
  
  ここでは、売掛金の回収を適切な期間で行われているかを確認します。
  もし、遅延しているところがあれば急いで回収を行い、今後も遅延が無いように
 注意を配ります。
  全ての売掛金等の回収が適切に行われている場合には、次のステップに移ります。


2.次のステップは納期の早期化
  
  回収サイトの短縮は取引先も簡単に応じてくれないことは容易に想像できます。
 そのため、取引先に対して通常よりも早く成果物の納品を行うことが重要です。
 取引先にとっても、予定より早く仕入が行えることは、自社の納期の短縮化に
 つながります。納品を早くすることによって取引先に対して、サイトの前倒しの
 交渉が行いやすい環境が創り出せます。


3.最後は的確な与信管理

  どんなに回収率のチェックを行い、納期の短縮化を図っても、回収を正確に行う
 ためには、取引先に対しての適切な与信管理が欠かせません。貸倒金の引当を
 行なう行わないなどの影響もありますので、適正な商取引を行うためにも与信管理
 を徹底する必要があります。

 尚、回収の早期化とは別に手形の割引という方法がありますが、これには注意が
必要です。
 手形の割引とは、取引先が発行した手形を金融機関に持参して手数料を支払い、
現金化することですが、取引先が破綻してしまうと割引かれた会社が金融機関に
対して支払いを行わなければなりませんので、他人が振り出した手形を担保にした
借入とほぼ同じ性質になります。


 特に近年の経済状態は不安定であり、問題ないと思われていた企業が破綻する
など、業況の予想が難しいため手形の割引は極力行わないほうがよいでしょう。


コンサルタント 松本 武士