財務分析の落とし穴
さまざまな環境変化に対して、企業やその委託を受けて会計事務所が
財務情報から一定の財務分析指標を説明するケースを見かけます。
今回は、中でもよく見かけるケースについて、コメントしたいと思います。
「ここがこんなに低いと良くないですよ」
「ここが高いのは良いですね!」
というようなやり取りを、今まで何度も耳にしてきました。
しかし、ふと思うのは、
「何と比較して良い/悪いを話をしているのだろう」
「なぜこの指標を見るのだろう」
「この指標でどんなことを見ようとするのだろう」
ということです。
私自身は会計人であるとともに、上場会社の社外役員をさせていただいて
いることもあり、上場会社は上場会社として自身の行動を一定の行動結果
がわかるような指標を基に展開していることを理解しています。
しかし、中小企業やそれよりも小さいサイズの企業ならどうなのかというと、
意外とその辺の理解や説明が足りないように感じています。
比較する指標、数値をもっていないということもありますし、昨年と比較して、
という場合に、深い意味もなく単純に昨年と比較していることが多いように
思います。
実際に、年間目標値がある企業は良いと思いますが、そうでない場合の
代わりの数値として、昨年の数値を使用されるケースが多いようです。
しかし、どうせなら昨年と比較するより、毎月のトレンドを見て、損益分岐点
に到達しているかどうか、という点に注目されてはいかがでしょうか。
非常に粗いくくり方ではありますが、次の指標にご注目ください。
★ 利益達成分岐点売上高=(固定費+加算目標利益)÷(1-変動費率)
固定費=(人件費+家賃+リース代+減価償却費+支払利息+その他経費)
加算目標利益=目標利益額÷(1-実効税率(0.4))
変動費=総費用-固定費
変動費率=変動費÷売上高
ぜひご検討ください。
チーフコンサルタント 柿本 謙二
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