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マーケットリサーチのススメ

5月になりました。
カンボジアで仕事をさせていただくようになってから早4ヶ月。
慌ただしく時間は流れ、結果に満足できずにもどかしく感じる反面、
自分自身の成長を実感する場面も少しずつ増えてきました。

このGW、日頃からお取引いただいている飲食店オーナーW氏と店長K氏が
現地出店を見据えた視察を兼ねてカンボジアにいらっしゃっています。
市内の飲食店を一緒に複数ヶ所見て回ったり、現地の不動産物件の
取引業者を紹介したりとご案内がつづいていますが、そのような中で、
今回改めて気づいたことがありますので、皆様に紹介いたします。


1. 英語の読み書きと会話は別物!?

  現代の日本人は、義務教育の中で英語を学ぶ機会を与えられており、
その成長過程で少なからず英語の読み書きを学んできています。
日常生活の中でも英語を目にしたり耳にする機会は0(ゼロ)ではないでしょう。
旅行にせよ仕事にせよ、海外に行く、と決まってから英単語を覚えたり、
ラジオの英語講座を聞いたりと、改めて英語を学ぶ方も多いようです。

かくいう私も、英語は達者ではなく、ジャパニーズイングリッシュを駆使しながら
何とかやっておりますが、他のアジアをはじめとする諸外国から海外進出を
されている方と比べると、日本から海外進出をされている方や、検討されている
方の多くは、読み書きは困らないが、会話がなかなか難しい、とおっしゃっており、
英語が堪能でばりばり、という方は少ないという印象があります。
どうやら、読み書きと会話は異なるようです。


2. まずはその土地を知ってみよう

 海外に行き、その国を、その土地を知りたいと思うなら、まず歩いてみることを
お勧めします。
 どんな店が多い街か、日本人は多いのか、その土地の歴史は?(地元の人の
土地に対するイメージは?)などなど、その土地の特徴をよく理解することが必要
です。


3. ターゲットは誰か

 実際に商売をはじめるのであれば、対象を現地の人にするのか、日本人にするのか
で全く変わってきます。
 それによって品揃えやサービスや客単価が変わってくるからです。
特にカンボジアのように日本人の市場がまだ小さい国では、そこを踏まえて計画を
すすめることは不可欠でしょう。


4.慣習を知ろう

 カンボジアではチップは特に決められてはいません。ガイドブックでも、チップは必要
ない、と案内しているものもありますが、実際には慣習としてチップは存在しています。
 飲食店の場合だと、会計時に1ドル〜3ドル程度(目安としては飲食代の10%未満)を
チップとして置きます。これは、外国人に限らず、現地の方(クメール人)も同様です。
これは、知らない旅行者の方も多いかもしれません。


5. 日本式のサービススタイルは通用する?

  たとえばバーで、多くの外国人は、一杯飲む毎にお金を支払います。
 それは日本のバーを訪れた外国人も同じで、最後にまとめて会計をする日本人とは
 考え方が異なります。
  ではなぜ日本人は最後にまとめて会計をするのでしょう?
 日本でバー好きをうたっている人たちは、ただお酒を飲むためだけにバーに行くの
 ではなく、その時間と空間に価値を求めてバーに行くからではないでしょうか。
 一人で行くにしても誰かと一緒に行くにしても、その時間と空間を楽しむのに、注文を
 する度に支払っていては、その都度現実に引き戻され、せっかく盛り上がったムードも
 盛り下がってしまいます。接待の席を考えればなおさらですね。
  
  これが日本人と外国人のわかりやすい違いです。
 ということは、バー一つをとってみても、日本人だけをターゲットにするのであれば
 日本式のサービススタイルのバーもアリですが、現地の方をターゲットにするのであれ
 ば、現地になじんだサービススタイルを取り入れることも必要でしょう。


 日本から飛び出して海外で何かをはじめようとする時、誰を対象にして、どこで、どんな
サービスを提供するのか、ということをしっかりと決めてから取り掛かることはとても
大切なことです。そのためにも、事前にしっかりとしたマーケティングリサーチを行うことを
おススメいたします。


チーフコンサルタント 柿本 謙二

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